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東京医科歯科大学ってどんなところ?!教養部に通う医学部1年生の実態をチェック!!!

はじめまして、東京医科歯科大学医学部医学科1年のまめです。大学へは推薦入学で入学しました。国際色豊かなカリキュラムや幅広い研究活動に興味をもち、この大学への進学を決めました。今回は東京医科歯科大学の簡単な紹介と、一年生だけが通う国府台キャンパスでの生活についてお話させていただきます。

キャンパス

東京医科歯科大学のキャンパスは2つあります。御茶ノ水にある湯島キャンパスと市川にある国府台キャンパスです。

  1. 湯島キャンパス

2年生以降の大学生、大学院生が通います。大学病院も湯島キャンパス内にあり、専門教育、研究は全て湯島で行います。

最寄り駅は、御茶ノ水駅新御茶ノ水駅です。丸の内線、千代田線、JR線等、多くの路線が交わる駅なのでアクセスはとても良好です。御茶ノ水は学生街としても有名で、近くに順天堂大学、明治大学などがあります。少し歩くと古本屋さんもたくさんあります。周辺には秋葉原などの繁華街があり、放課後やお昼休みに友人とご飯に出かける学生も多くいます。

医学部1年生後期になると、毎週火曜日に専門教育の始まりである「医学導入」という授業を受けるために湯島キャンパスへと通います。医学導入の授業のお昼休みに友人と御茶ノ水へおいしいお店を探しに繰り出すことが私の楽しみです(笑)

  1. 国府台キャンパス

全学部1年生が通い、教養科目を1年かけて学びます。私は1年生なので現在は国府台キャンパスに通っています。

国府台キャンパスは市川駅からバスで約10分松戸駅からバスで約20分の距離にあります。とても敷地が広く、テニスコート、武道場、体育館、運動場、プール、弓道場、等の主要な運動施設は全て国府台キャンパスにあります。運動系の部活は放課後、国府台キャンパスで部活動を行うことが多いです。学生寮も国府台キャンパスにあります。

芝生の景色

在校生

学部生は6学年合わせて1483人在籍しています。医療系総合大学なので他の国立大学と比べるととても少ないと思います。私の学年の医学部医学科は女子32人男子71人計103名です。例年より女子の人数が少ないそうです。大学は2学部4学科に分かれています。

2年生以降は専門教育が始まってしまうため、他学科の学生との交流はほぼ部活動だけに限られてしまいます。1年生の教養部の最大の利点は他学科の学生とたくさん知り合えることです。1年生の授業は学部横断型の授業が複数組まれており、学部関係なくグループを構成してPBLを行う授業や体育などで交流が深まっていきます。学科を超えて遊びに行く機会も沢山あり、今後のモチベーションにつながります。

医学部医学科のカリキュラム

大学1年生は国府台キャンパスで一般教養科目を学びます。2~4年次で専門教育、4~6年次で病院実習や研究を行います。また、課外活動として展開されているカリキュラムが充実しています。主に、Health Science Leadership Program (略称:HSLP)や研究実践プログラムなどがあります。研究実践プログラムは2年次以降、自分の興味のある研究室に通って研究室で学びを深めることができます。プログラム自体は湯島に通う2年次からの適用ですが、1年生の時から自分で気になる研究室に連絡を取って通っている学生もいます。HSLPは様々な医療倫理や医療の抱える課題を通して英語で考える力、伝える力を培うプログラムです。全て英語で授業が展開されており、非常にハードなプログラムですが、やる気のある学生と共にディスカッションをすることで自分も成長しようと頑張ることができます。

1年生の授業

1年生の授業は国府台キャンパスで行われる教養科目がメインです。ほとんどの授業が必修で、選択科目はわずかです。

必修科目は、数学、物理、英語、化学、生物、体育などの基本的な科目を大学レベルで学びます。第二外国語はと、スペイン語・フランス語・ドイツ語・中国語の4言語から1言語を選んで学びます。私はドイツ語を選択しました。選択科目は人文社会系科目共通セミナー科目と呼ばれるものがあります。全て英語の授業で行われる授業から、実験室で研究を行う授業まで幅広く用意されており、とても充実しています。

私は日本の文化を海外の視点から学ぶ授業と、日本国憲法に関する授業を履修しました。また、週1回化学、物理、生物分野のいずれかの実験授業があります。私がとても印象的だったのは、ウシガエルの解剖です。初めて自分で生物に鋏を入れ、各臓器を観察する経験はとても新鮮でした。実験は授業毎にレポートを書きます。提出前に先生が添削をして下さる科目もあるため、自分の考察をより深めることが出来ます。

授業資料は基本的に大学が管理している授業支援システムに掲載されます。それらをダウンロードし、iPadでメモを取ることが一般的です。資料持ち込み可能な試験がある講義では最初からノートにメモを取る学生もいますが、9割以上はiPadをノートとして用いています。

全体的に見て、医科歯科の授業はいい意味でも悪い意味でも放任主義です。出席と課題の提出のみ厳しく確認されており、授業自体やテストに関しては、楽をしようと思えば幾らでも楽ができてしまいます。大変な受験を突破した反動で羽を伸ばしたい気持ちがあり、ゆったり授業を受けることはもちろん良いですが、勉強を頑張りたい時には自分を律してやる気のある仲間と共に進めることが重要です。

新型コロナウイルスの影響で、私たちの1つ上の学年まではほぼすべてがオンライン授業でしたが、私たちは無事にほぼすべての授業を対面で受講することができています。部活動も無事に通常の活動に戻り、コロナ前の風景を取り戻しています。

部活動

医科歯科には様々な部活動があります。1年生は教養教育なので、沢山の学科が混合で授業を受けることが出来ます。しかし、2年生以降は専門教育が始まるため他学科の学生と交流する機会はほぼ部活動に限られてしまいます。多くの学生が部活動に所属し、交流や体力強化に勤しんでいます

私は現在、ゴルフ部とバドミントン部に所属しています。どの部活動も活動時間中は真剣に活動していますが、部活後は先輩方と一緒に夜ご飯を食べに行くなどとても和気藹々としています。バドミントン部では、夏季休暇は東医体や合宿、冬期休暇もスキー合宿などのイベントが盛りだくさんです。ゴルフ部では先輩に教わりながらラウンドを回ったりします。これらのイベントで先輩方と交流したり同期内で交流したりすることが、部員のモチベーションにもつながっています。

私の一週間の生活

2つの部活動と課外プログラムであるHSLP、アルバイト、友人とのご飯、習い事が私の主な一週間の放課後のルーティーンになっています。

1年生は医学部6年間の中ではそれほど忙しくない学年に当たります(それでも課題がたくさんなので忙しいと思います…)。医学部6年間の中で一番勉強が大変だと言われているのは2年次です。そのため、1年生の間に遊んでおくことが重要であると代々伝えられています(笑)。

私は実家から通学しており、通学時間は1時間30分程度です。高校の通学時間が30分程度だったのでとても長い時間に感じますが、実家から通える距離に大学があるので大学入学前後で大きく生活環境が変わることはありませんでした。これは私の心に余裕を生み、よりたくさんのことに挑戦してみようと思うことができました。遊ぶことももちろんですが、私は学生のうちにしかできない事をしたい、と思いそれを軸に行動しています。基本的に放課後は毎日予定を入れています。

アルバイトに関して、私は塾の事務作業を週1回、そして家庭教師を月に複数回行っています。医科歯科生のアルバイトは、飲食店よりも塾の講師やチューターをしていることが多い印象を受けます。同期の数名は鉄緑会で集団授業の講師をしています。アルバイトや課題が落ち着いているときは、友人と予定を合わせてインスタグラムで気になったカフェを巡っています。また、医学以外の世界を経験したいと思ったので女子大生インカレサークルに所属しています。医学部の雰囲気とはまた違った雰囲気が私にとってはとても新鮮で、毎回参加することが楽しみです。インカレサークルでは企業さんと女子大生サークルのコラボ企画を打ち出す相談やサークル内でのイベントの企画を行っています。

ここまで読んでいただきありがとうございます。いかがでしたでしょうか?国公立医学部と聞いてとても堅苦しいイメージを抱く生徒さんも多いですが、実際はとても自由で自分のやりたいこと、興味のあることをとことん突き詰められる環境があります。自分が受験時代に東京医科歯科大学の学生生活について詳しいことが分からなかったため、できるだけ医科歯科での学生生活がイメージできるように執筆しました。少しでも東京医科歯科大学に興味をもっていただけたら嬉しいです。ぜひ、東京医科歯科大学に来て一緒に学生生活を楽しみましょう!!!

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