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筑波大学 医学群 医学類ってどんなところ!?車は必須?南北5キロという広大なキャンパスでの学生生活とは!?東京駅まで1時間。周辺施設は充実のキャンパスライフ。

筑波大学 医学群 医学類 4年、じまです。横浜出身です。現在は筑波大学のあるつくば市に一人暮らしをしています。筑波大学やつくばでの暮らしがイメージしやくすくなるような情報を紹介できるよう頑張ります。

筑波大学について

筑波大学は1872年に設立された東京師範学校が前身となり、1973年に大学として発足しました。大学開設時に医学専門学群も設立され、現在は医学群となっています。医学群の中には私が所属する医学類の他に看護学類医療科学類があります。

医学類には1学年140人ほどの学生が在籍していて、男女比は約2:1ほどです。出身地域としては茨城と東京が多く、次いで神奈川や埼玉、千葉が多い印象です。(茨城県出身の人の中には地域枠での入学の人も多いです)それ以外の地域としては愛知や大阪、九州や沖縄など様々な地域の学生が集まっている大学といえます。

キャンパスの立地

  1. 立地

筑波大学は茨城県の南部に位置するつくば市にあります。つくば市内にすべての学部が存在し、キャンパスは南北に約5キロ、東西に約1キロの広さを誇ります。医学類のキャンパスは筑波大学の中では南に位置していて、医学類の学生の多くは春日(かすが)、天久保(あまくぼ)といったキャンパスの周りの地域に一人暮らしをしています。

最寄り駅は、つくばエキスプレスの終点であるつくば駅とその隣の駅の研究学園駅を使っている人が多いですが、どちらの駅も徒歩で行くには遠く、バスや自転車を利用している人が多いです。つくば駅や研究学園駅があるつくばエキスプレスは、北千住や秋葉原といった東京の駅につながっているので、東京に1時間ほどでいけることが筑波大学の立地面での利点です。

筑波大学は前述の通り南北に5キロもあるので徒歩や自転車で移動するのは難しく、大学内を循環しているバスを利用して移動することもあります。

  1. 学生生活との兼ね合い

つくば駅周辺にはコンビニエンスストアやスーパーマーケットもありそこで買い物をする人もいますが、多くの人が住んでいる地域からは少し遠いので、大学近くのスーパーを利用している人が多いです。最近では、大学内にスーパーが建てられたので、そこを利用している人もいます。また、大型施設であるイーアスやイオンモール、阿見アウトレットもあるので、買い物面ではとても便利です。ただ、これらの施設は徒歩や自転車で行くには遠い距離にあるので、があった方が生活は格段に便利です。(車を持っていなかった1年生の時は、買い物なども全て自転車で行っていましたが、車を買うことを検討するほどの過酷さでした。)

イーアス (つくば市)
阿見アウトレット

娯楽施設としてはカラオケやダーツ、ビリアードができる施設も多くあり、コロナ前は夜通し遊ぶことも多々ありました。終電を気にしなくても良いというのは、学生としてはとても便利な点です。観光としては、筑波山や大洗、ひたち海浜公園があり、筑波大生の多くが行く地となっています。

また、筑波大学周辺は学生街ということもあり、ラーメン屋の激戦区です。中には全国的に有名な店もあり、開店1時間前から行列を成していることもあります。居酒屋や定食屋も多々あり、筑波大生は外食には困らないと思います。

医学類のカリキュラム

  1. 教養科目

医学類は1年に教養科目を学びます。具体的には生物学や物理学といった理科(必修)や、医学類以外の学生と受ける選択科目の他学群開設科目があります。

私たちの時には理科の進級判定がかなり厳しく、春秋合わせて6科目の理科科目を必修で受講し、そのうち5つの単位を取らなければ留年決定でした。成績は基本的に試験で決まりますが、その試験には再試験がないので、本試で合格点に達しなければ落単になります。試験自体はそこまで難しいものではなく、授業や先輩の話をきちんと聞けば大丈夫ですが、留年者もちらほら出ていました。

他学群開設科目は文系でも理系でも大丈夫で、3年生以降になると自由に科目を選択できる機会が減るので、1年時に医学以外の科目を受講している人が多くいました。

英語は1年生の時からレベル別に受講し、学年が上がると医学単語や診察の際に使えるフレーズなどを勉強しました。筑波大学には外国人の先生もたくさんいるので、英語のコミュニケーションという点では多くの機会を得られました。

筑波大学に特徴的なのは、必修の第2外国語がないという点です。多くの大学で中国語やドイツ語を選択する学生が多い中、必修で受講する必要がないのは珍しいですが、その分他の勉強に時間を回せるという利点もあります。

  1. 医学

医学の勉強自体は1年生の9月から始まります。「医学の基礎」という範囲で、高校の生物学のような内容を1から学びます。受験科目で生物を選択していた学生にとっては知っている内容も多かったようですが、物理選択でも問題ないように教えてもらえるので特に物理選択だから不利ということはないと思います。2年生の5月頃からは解剖実習などもあり、医学の内容自体は3年生までに全て終わります。その後、4年生の8月にCBT(シー・ビー・ティー)OSCE(オスキー)といった臨床実習に必要な試験を受けて、10月から臨床実習が始まります。臨床実習は6年夏まで続き、その後は国試のために勉強になります。

  1. チュートリアル

 また筑波大学特有の授業形式もあり、「チュートリアル」と呼ばれています。これは1年生の最初から始まります。7、8人のグループに分かれて、提示されたテーマについて複数回の討論を行います。テーマに関しては、最初はインフォームドコンセント尊厳死など医療倫理に関わるものを扱い、医学の専門科目の勉強が始まると、各単元ごとに専門的なテーマについての話し合いに変わります。学年が上がるにつれて病気に対する検査や治療を調べて話し合うことが多くなります。

  1. 試験

医学の試験は全単元の試験をクリアする必要があり、授業が終わった週に行われたり、休み明けに複数単元を同時に行われたりと様々です。前述の理科とは異なり、本試験と再試験があり、再試験までに合格点(60点)を取れば合格になりますが、1つでも単元を落とすとその時点で留年が確定します。

各単元の試験の難易度はかなり異なり、単元ごとに出題形式も違うので、それぞれ対策をしていきます。授業と先輩の話をしっかり聞けば合格点が取れる内容になっています。

留年は前述の通り、一年生時の理科などの教養科目やチュートリアル、医学の専門科目において可能性があります。特に低学年のうちは授業態度や出席日数で留年にされることもあります。3年生までは各学年を上がるごとに5〜10人ずつ留年者が出るような印象です。他の医学部と比べて留年自体は多いわけではありませんが、留年する要素が多いのも特徴だと思います。

  1. コロナ渦の授業

コロナ感染拡大前は全ての授業が対面で行われ、少数人数での討論形式の授業や実験なども行われていました。しかしコロナ流行時は、講義室で受けていた講義は全てオンライン上での参加が推奨されました。2020年度後半からは、学校で受けることも可能になりました。また、実習など対面で行う必要があるものも分散して登校になったり、オンライン課題のみに変更になったりと、思うように学ぶことができなかった部分もありました。医学部がある大学は同様の措置を取っているところが多いと思いますが、筑波大学は関東圏にあり、留学生も多い地域なので、特に規制が厳しかったと思います。

  1. 臨床実習

臨床実習は4年生の10月から始まります。基本的に最初の1年間はグループごとに各診療科を1ヶ月で回ります。参加したい診療科などは希望がとられますが、希望通りにならない事も多くあります。その場合は5年生から始まる選択実習の際に選択することができます。

実習自体は筑波大学附属病院と、その他茨城県内の市中病院で行われ、水戸や日立といった少し遠い場所にある病院で実習する場合もあります。その際は病院の宿や民間の宿泊施設で宿泊して実習に参加することになります。

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じま
筑波大学医学群医学類4年です。横浜出身です。現在は筑波大学のあるつくば市に一人暮らしをしています。筑波大学やつくばでの暮らしがイメージしやすくなるような情報をできるだけ書いていけるよう頑張ります。