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昭和大学 保健医療学部 看護学科ってどんなところ!?8つもの大学病院付属での実践的学び!昭和大学の醍醐味はPBLにあり。大学4年生による詳細学びレポート

昭和大学保健医療学部看護学科4年のちほです。部活動は、医学部準硬式野球部のマネージャーをしています。神奈川県で育ちました。現在は川崎の自宅からキャンパスのある長津田まで電車とバスで通学しています。

①立地

昭和大学は、キャンパスが旗の台キャンパス横浜キャンパス富士吉田キャンパス3つに分かれています。学年、学部によって通うキャンパスが異なっているので、昭和大学の受験を考えている方は、まず学部、学年ごとのキャンパスの場所を確認する必要があります。

一年次は全学部の学生が、山梨県にある富士吉田キャンパスで寮生活を行います。一年次は全学部の同級生と山梨の大自然の中、多くのカリキュラムを学ぶことになります。

二年次以降は、医学部、歯学部、薬学部旗の台キャンパス保健医療学部(看護学科、理学療法学科、作業療法学科)長津田にある横浜キャンパスに通うことになります。

私は看護学科に通っているので、二年次から四年次まで、自宅から横浜キャンパスに通っていました。横浜キャンパスは、長津田駅十日市場駅の間にあり、十日市場駅からは徒歩20分程度、長津田駅からは40分程度の場所にあります。JRと田園都市線が通っている長津田駅からキャンパスまでは、少し距離がありますが、大学のバスが通っており、バスに乗ると10分程度でキャンパスに着きます。多くの学生は長津田駅からバスに乗って通学しています。

②近隣施設

長津田キャンパス付近は、閑静な住宅街となっているので、キャンパスから駅までには、コンビニはもちろんファミレスやスーパー、ドラッグストアなどのお店があります。

長津田キャンパスから徒歩3分ほどの場所に学生寮があり、実家から通うことができない学生が寮で暮らしています。長津田の寮生活でも買い物や食事に困ることはないほど、近隣の施設は充実しています。

③看護学科のカリキュラム

看護学科のカリキュラムは、1年生の寮生活で一般教養基礎看護学基礎看護技術を学び、2年生で基礎医学から各領域別の看護について、座学で学びます。

3年生の後期から各領域別の実習が約半年間始まり、昭和大学附属の8つの病院臨床実習を行います。

4年生では実習の集大成となる応用看護学実習老人保健施設や訪問看護ステーションなど、病院以外の場所での実習を行い、後期は国家試験に備えての自己学習期間となります。

④1週間の生活

1週間の生活は、学年によって時間割が異なり、実習期間やテスト期間によっても生活が異なりますが、基本的に1〜3年生は月〜金、1〜4限の授業があります。新型コロナウイルスのパンデミック後は、オンラインでの授業と対面の授業によって分かれており、対面の授業がある日のみ大学に登校し、オンラインの日は1日自宅で授業を受けます。

放課後は、ほとんどの学生がアルバイトをしていたり、部活動に入っているので、アルバイトや部活動に参加しています。

⑤部活動

昭和大学には、多くの部活動があり、看護学部の中でも、半数以上の学生が部活動に入部しています。新型コロナウイルスのパンデミック後は、活動時間が減ってしまいましたが、緊急事態宣言の解除後は学内の感染対策のルールに従って部活動を再開しており、放課後や土日に部活動を行なっています。また、部活動によっては毎年合宿や泊まりで行く大会、他にもイベントが多くあるので、医療系の大学ではありますが、文系大学のサークルに入っているような感覚が味わえると思います。

文系の部活は、年に一度、旗の台キャンパスで行われる旗が丘祭(学祭)に向けて活動したり、それぞれの部活動が企画している発表会やコンサートなどに向けて活動しています。

運動部の多くは、医療系の大学の部活動が集まって行われる東医体という大会に向かって練習を行い、東医体以外にも部活によって多くの大会があるので、それに向かって練習しています。

部活動によって、活動場所が旗の台キャンパス、横浜キャンパス、富士吉田キャンパスと異なります。

⑥学部連携実習(PBL)

昭和大学では、1〜4年次、(医歯薬学部は1〜6年次)に、毎年各学部の実習に加えて、学部連携実習(PBL)という実習を行います。

具体的には、全学部が混ざってひとつのグループに振り分けられ、1つの事例(患者さん)に対して、様々な視点から患者さんの問題点を抽出し、今後の患者さんの生活を考えた提案をしていく、という実習です。

1〜3年次では、事例を用いて患者さんについて病気や治療、薬の相互作用などをグループ内で学びながら実習のやり方を学んでいきます。

4年次(医歯薬学部は6年次)では、グループで病棟に行き、実際に入院している1人の患者さんを受け持ち、その患者さんの今後の生活を考え、患者さんにとってより良い生活となるようケアプランの提案をしたり、今後の生活での注意点について考えていく実習です。

他学部と一緒に実習することで、看護以外の視点、様々な角度から患者さんを捉えることができ、より深い患者理解につながり、実際に病棟でどのように多職種で情報共有しているのか学ぶことができます。

さらに他の職種の方の仕事内容を知ることで、就職後にチーム医療を行なっていく上でとても役立ついい経験になると思います。

⑦看護学科の実習

看護学科の病院実習は、2年次の後期に2週間3年次の後期に約6カ月間4年次の前期に約2カ月間あります。

2年次の基礎実習では、一人の患者さんを受け持ち、主に実習の方法について学びながら、二週間で看護過程を展開します。

その後、3年次では、後期の全授業が実習となり、各領域の実習が約半年間続きます。と言っても、半年間ずっと実習が続くわけではなく、2週間実習に行き1週間休み、のようなサイクルが半年間続く、というイメージです。休みの期間が長い時もありますし、間に冬休みもあるので、休息しながら、毎実習集中して取り組めるカリキュラムになっています。

昭和大学の実習では、全実習が昭和大学の附属病院で行われることで、多くのメリットがあります。まず私が一番に感じたことは、コロナウイルスのパンデミック後でも、感染症対策を十分に行いながら、充実した実習を行うことができた点です。多くの看護専門学校の病院実習が中止になる中、昭和大学では、PCR検査を実施し、実習期間や施設の変更は多少ありましたが、私は全実習に行くことができ、実習でしか学ぶことができない多くの体験をさせてもらいました。感染症の流行は不足の事態でしたが、今後もこのようなことがあった時でも、付属の大学病院が8つある昭和大学では、十分に学習の機会が与えられると思います。

また、病院全体でシステムなどが統一されているので、カルテの見方病院内の施設など、一度覚えたことは次の実習にすべて活かすことができます。実習の後半では、新人看護師さんより病院のことに詳しくなれるくらいです。また、病院の設備看護師さんの雰囲気など、附属病院の多くのことが知れるので、就職活動をする際にも、とても良く役に立つと思います。昭和大学に就職をする人は、多くの学生が、実習で行った病院や病棟にそのまま就職する場合がとても多いです。

⑧看護学科の定期試験・進級試験

看護学科の定期試験は、前期と後期の授業が終了後に行われます。基本的には授業の内容を復習し、試験勉強をすれば合格できます。もし60%以上の点数が取れなければ、再試験となります。再試験で合格できれば学年末に行われる進級試験を受けることができます。再試験にも落ちてしまうと、留年になってしまいますが、授業内の復習と、試験前にしっかり試験勉強を行えば、合格できます。

進級試験は、学年末に必ず行われます。定期試験に全教科合格しても、進級試験に合格できないと、留年となってしまいますが、こちらも再試験があるので、万が一落ちてしまった場合は、再試験に向けてしっかり勉強する必要があります。進級試験は、国家試験と同じマーク式で、こちらも60%以上の点数が取れれば合格となります。

定期試験や進級試験にすべて合格しないと、学年が上がれないカリキュラムになっていますが、このカリキュラムだからこそ、近年は看護師・保健師共に国家試験の合格率が100%となっているのではないかな、と思います。

⑨就職

昭和大学の看護学科の就職先は、約70~80%昭和大学の附属病院となっています。実習中に学んだことを活かしたい、実習でお世話になった病棟で将来自分も働きたい、と考え、多くの学生が就職先を昭和大学に選んでいるのだと思います。昭和大学は附属病院が8つあり、診療科も多く、関東圏内の私立病院ではとても規模が大きい病院であること福利厚生やキャリアアップの環境も十分に整っていることも理由の一つであると考えます。

しかし、中には保健師の資格を取り、行政に就職して卒業してすぐに保健師として働く助産師になる為に大学院・専門学校に進学する外部の病院に就職する、人も毎年10~20%います。

私も昭和大学病院ではなく、外部の病院に就職活動を行い、就職を決めました。昭和大学に絶対に就職しなければならない、というわけではないので、大学に入ってから、自分のやりたいこと、興味のある分野、病院などを調べて、就職活動をする時間は十分にあると思います。

今回は昭和大学の看護学科について、簡単に紹介しました。1年時の富士吉田キャンパスでの生活についてなど、今回紹介しきれなかったことを、今後も更新させていただきます。

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