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昭和大学の富士吉田キャンパスでの寮生活とは!?チーム医療の神髄を極める、医療系総合大学のこだわり。昭和大4年生が語る寮生活のメリット・デメリット本音トーク

富士吉田キャンパスとは

 富士吉田キャンパスとは、山梨県富士吉田市にあります。昭和大学には、医学部、歯学部、薬学部、保健医療学部(看護学科、理学療法学科、作業療法学科)の4つの学部がありますが、全学部の全学生が1年次はキャンパスの隣にある寮から富士吉田のキャンパスに通うことになっています。全寮制となっているため、富士吉田キャンパスに自宅から通える学生も、全員が寮に入ることになります。この「全寮制」が理由で、昭和大学を受験大学から外す受験生が多くいるのではないかと思います。私も最初は全寮制が嫌だなと思い、昭和大学を受験しない予定でした。しかしオープンキャンパスや先輩方のお話を伺い、マイナスのイメージだった全寮制をとても魅力的に感じ、昭和大学の受験を決め、入学しました。

これから、昭和大学の全寮制の魅力について紹介したいと思います。

富士吉田キャンパスの立地

 昭和大学の富士吉田キャンパスは、山梨県富士吉田市にあります。車では中央道の富士吉田ICから約15分ほど、電車では富士急行線の富士急ハイランド駅からバスで約15分ほどの場所にあります。キャンパスからバスで約15分の場所に富士急ハイランドがあるので、富士急ハイランド行きのバスが多くあり、新宿から2時間かからずキャンパスに到着します。大自然に囲まれている富士吉田キャンパスですが、都内からのアクセスはとても便利です。

 また、キャンパスの周囲には富士急ハイランド、河口湖など多くの観光地があり、有名チェーンの飲食店も数多くあるので、休日に遊びに行けるスポットがたくさんありました。また生活面でも、キャンパスから徒歩で行ける距離にドン・キホーテ、百均(ダイソー)があり、キャンパスからバスで10分ほどのところには大きなスーパーがあったので、買い物などにも不自由することなく過ごすことができました。

寮生活、部屋のメンバーについて

 気になる具体的な寮生活について、まずは寮の仕組みと部屋のメンバーについて紹介したいと思います。寮は全部で4つあり、女子寮(ゆり寮とすみれ寮)男子寮(赤松寮と白樺寮)に分かれています。寮のメンバーについては、入寮日まで知ることはできません。都内はもちろん、地方からも多くの学生が昭和大学に入学するため、ほとんど初対面の学生同士で、1年間同じ部屋で寮生活をすることになります。部屋のメンバーは基本的には4人で、4学部それぞれ一人ずつが集まっている編成となります。しかし、学部の人数と男女比の関係から、薬学部が2人だったり、医学部がいなかったりなど、部屋によって多少編成は異なります。初めて知り合った3人と、いきなり朝から夜まで一緒に過ごすなんて、、、と私も最初は不安がありましたが、実際に寮に入ってみると、あっという間に仲良くなり、3年経った今でも、年に1回は必ず集まってご飯を食べる仲になりました。また、部屋のメンバーだけではなく、約8部屋(男子4部屋、女子4部屋)が集まる学校のクラスのような集まり(通称コンパ)があり、隣の部屋や向かいの部屋にもたくさん友達ができました。

とはいえ、全員が1年間ずっと仲良く過ごせるか、、、というと、そうではなく、育ってきた環境や年齢、価値観が違う人間が4人集まって生活するので、時には喧嘩をすることもありました。しかしそのようなときは、同じコンパの友達に相談したり、寮監さんや同じ学部の友達に相談したりしながらみんなで解決していきました。

毎日朝ご飯からお風呂、歯磨きをして寝るまでを部屋のメンバーや同じコンパの友達と過ごすので、時間の密度がとても濃く、知り合ったばかりでも本当にすぐに仲良くなれました。私はこの寮生活で、看護学科以外の学部の多くの友達ができ、一生の友達に出会うことができたと思います。部屋のメンバー、友達との出会いが、寮生活の一番の魅力なのではないかと思います

寮の前で記念撮影

1年次の授業について

 1年次の授業は、月~金の週に5日1~4限の授業があります。(学部や時間割によって5限があることもあります)火~金までは主に学部ごとでの授業となっていますが、月曜日は全学部共通での授業となっており、体育や一般教養の選択授業があります。普段は学部ごとの授業なので、同じ学部内の友達と授業を受けることになりますが、体育や教養の選択授業は他学部の部屋のメンバーなどと受けることができるので、いつもとは違った環境で受けることができます。もちろんテストも共通ですが、授業の内容がテストにでるので、「医学部と同じテストなんて難しそう、、、」という私の不安は、まったく心配ありませんでした。

学部連携実習について

 2年次以降も毎年学部連携実習がありますが、1年次にも約1カ月間、学部連携実習があります。こちらも全学部が一つのグループとなり、4人で病院実習や施設実習を行います。富士吉田キャンパス近隣の病院に行き、病院の特徴や手術を見学したり、特別介護老人ホームなどの施設に行って高齢者の方とのコミュニケーションを学んだり、富士吉田市に住んでいる方のお家に伺い、お話を聞いたり、様々な貴重な経験をしました。この実習での経験が、2年次以降の学部連携実習の基盤となっていると思います。

一週間の生活について

 富士吉田キャンパスでの一週間の生活は、まず毎日の朝ごはんから始まります。朝・昼・夕食の時間は決まっており、その時間内に食堂に行かなければ食べられません。多くの学生は、部屋のメンバーと食堂に行き、ご飯を食べます。朝食後は午前中の授業に行き、昼食を食べた後に午後の授業に向かいます。午後の授業が終わった後の放課後は、自由時間になります。部屋に戻って勉強する、映画やドラマを見る、友達と買い物に行く、運動をする、アルバイトをする、などなど。テスト前は多くの人が部屋で勉強をしたり、寮のラウンジで友達と勉強したりします。お菓子やアイスを買いこんで、みんなで集まって映画やドラマもたくさん見ました。また、部屋のメンバー以外に、授業や実習のグループなどで知り合った友達とさらに仲良くなるために、夜ご飯を近くの飲食店に食べに行くこともよくありました。キャンパスから歩いて行ける場所に、ファミレスのチェーン店、お好み焼き屋、ラーメン屋、焼き肉屋、鍋屋、韓国料理屋、など多くの飲食店があったので、外食に行くときに行先に困ることはありませんでした。

休日の過ごし方について

 休日は、土日や連休の際は、届け出を出せば自宅に帰ることができます。金曜日の授業後に自宅に帰り、日曜日の夜に寮に帰ってきます。自宅に帰らない場合は、放課後と同じように自由に過ごすことができるので、友達と遊びに行ったり、ご飯を食べに行ったりできます。また、キャンパス内にはグラウンド、体育館、テニスコートなどがありルールを守れば使用することができるの、休みの日に運動している人が多かったです。

 私は大型連休以外はほとんど自宅に帰らず、友達と過ごしたり、アルバイトもしていました。富士急ハイランドと近くの飲食店でアルバイトをしていました。門限の時間内であれば、休日だけでなく、放課後もアルバイトをすることができました。

寮でのイベント

 寮では、学生主体のイベントが多くありました。学生が主体で行うので、年によってイベントの時期や内容は異なりますが、私の年は寮祭と体育祭、クリスマスパーティーがありました。体育祭は、グラウンドを使用して一日かけて高校の体育祭のようなイベントを行いました。寮祭は各コンパで飲食店などの出し物を出したり、バンドやダンスのステージ発表がありました。どちらのイベントも、高校の体育祭・文化祭を思い出すようなイベントでした。イベントごとに係りがあり、ここでも今までとは異なる友達と知り合うことができます。12月に行ったクリスマスパーティーでは、バンドやダンスの発表や、立食パーティーがあり、たくさん友達と写真を取るなど思い出を作りました。

感染症対策について

 今回のブログは、新型コロナウイルス流行前に私が寮生活を送っていた時の様子です。新型コロナウイルス流行後は、年によって入寮時期や入寮中のルールが大きく異なるようです。

 昭和大学は、医療系の総合大学であることから、感染症対策はその時の状況に応じてしっかりやってもらえると思います。私は横浜キャンパスに来てから新型コロナウイルスが流行しましたが、実習前のPCR検査や、体調不良時のPCR検査は全て無料で行え、発熱時の対応などはとてもスムーズでした。

また、富士吉田キャンパスの寮にいる寮監さんは、全員看護師の資格を持っている方なので、体調面に不安があれば、すぐに相談することができます。

現在の寮での感染症対策の情報は、オープンキャンパスや大学の説明会で、よく確認することをお勧めします。

最後に(みらいスタッフのつぶやき)

 普段受験生と接していると、やはり寮生活に対する恐れ・不安などは想像を超えるものがあるようです。このサイトでもご紹介している、岩手医科大や順天堂大での寮生活や、また寮生活を経験した先輩たちからも個人的に様々な意見を聞いてきました。私、個人の思いとしては、海外生活も医療従事者の方には、ぜひとも経験して欲しい、という気持ちがあります。海外生活では、自分が 完全に マイノリティーの側になるからです。病気の人の気持ちが分かるというのは、マイノリティーの方の気持ちがわかるということに通じるものがあると思うからです。

 昭和大の入試では、特に、薬学部の面接で「寮生活は大丈夫か?」と必ず聞かれているようです。これは長年、大学側が苦労してきた「寮生活が嫌で辞めて行く人」を出さないための必然の質問なのでしょう。それだけ、医療という重大な責務を果たす覚悟というものを大学側は皆さんに問いかけているということが言えると思います。

 https://ichie-juku.com/goukakutaikenki/syouwadaiyakugakubu-nakayamasan/

 ☝昭和大学(薬学部)についてはこちらの体験記が参考になります。昭和大学のコロナ禍での寮生活は2か月で終わった年もあったようです。