目次
キャンパスについて
北里大学の薬学部生は1年次を相模原キャンパス、2年次以降を白金キャンパスで生活します。
1年次に過ごす相模原キャンパスは神奈川県相模原市にあるキャンパスです。最寄り駅は相模大野駅(バスで25分)または相模原駅(バスで25分)です。相模大野駅からはスクールバスの運行もありますが、自転車を利用して通学する学生も多くいます。相模原キャンパスには、医学部、海洋生命科学部、看護学部、理学部、医療衛生学部、獣医学部(1年生のみ、2年以降は青森十和田キャンパス)が在籍しています。そのため相模原キャンパス在籍時には一部の講義や部活動、学生実行委員などを通じて他学部との交流の機会も多くあります。
相模原キャンパスには北里大学病院をはじめとして、IPE棟と呼ばれるチーム医療教育を実践する施設や薬用植物園など様々な施設が備わっています。食堂は2か所あり、IPE棟にあるフードコートではクレープを食べることもできます。
北里大学の大きな特徴の一つとして学部学科ごとの略称があります。薬学部薬学科はPP、薬学部生命創薬化学科はPLです。ほかの学部学科も気になる方はぜひ調べてみてくださいね。
2年次以降に過ごす白金キャンパスは東京都港区にあるキャンパスです。最寄り駅は渋谷駅(バスで15分)広尾駅(徒歩10分)恵比寿駅(徒歩15分)田町駅(バスで15分)白金高輪駅(徒歩10分)です。恵比寿や広尾など大学周辺にはおしゃれなカフェもたくさんあり、放課後の楽しみがたくさんできます。キャンパス内には北里研究所病院と東洋医学総合研究所が併設されています。学生が生活する棟のほとんどは最近完成したばかりできれいな校舎も魅力の一つです。
学生について
北里大学 薬学部の在学生の男女比は3:7で女子生徒の方が多いです。勉強熱心な学生が多く、試験前などは食堂や自習室、図書館を利用して朝から夜まで勉強している学生も少なくありません。1学年300人くらいで、薬学科はAからD、生命創薬科学科はS1からS4までそれぞれ4クラスに分かれています。実験などはクラスごとに教室が分かれることが多いです。
カリキュラムについて
北里大学の薬学部は6年生の薬学科と4年生に生命創薬科学科の2つの学科があります。
薬学科は薬剤師国家試験の合格を目指し、生命創薬科学科は研究の分野に特化した学科となっています。1,2年生では薬学科も生命創薬科学科もほぼ同じ科目を受講します。3年次からは生命創薬科学科の生徒は選択科目が増え、薬学科は臨床関連の講義も増えていきます。
1年生
必修科目には化学・物理・生物・英語・有機化学・解剖学などがあります。化学、生物、物理に関しては高校生の時に習った中でさらに薬学部で必要となる部分を復習も兼ねて勉強するというイメージでした。私は高校生時代、生物基礎しか履修しておらず、とくに物理の授業についていくことが難しかったため、ASCと呼ばれる学習サポートセンターを活用していました。ここでは高校の学習内容の復習や再学習ができます。
有機化学、解剖学などは薬学部の基礎となる専門科目として、とても興味深い科目でした。ここで学ぶ内容は、2年時以降に専門科目を学ぶ際に重要となってくるためしっかりと身に着ける必要があると感じました。
2年生
有機化学・生命物理化学・生化学のように薬学の基礎となる科目と薬理学・生薬学・微生物学・化学療法学といったようにさらに専門的なことを学ぶ科目が増えます。また、白金キャンパスに移動し、実習も始まります。実習は主に午後行われ終わる時間は実習内容によって全く違います。実習の最後に実習試験を設けている項目もあります。私が印象深かったのは生薬学実習で、実際の生薬を見て、それが何の生薬なのか、また使われている部分はどこかなどと日本語とラテン語で答えるというもので、慣れないラテン語にとても苦しみながら暗記をしました(笑)。
3年生
合成化学・放射薬品学・製剤学・衛生化学のように薬剤系、衛生薬学系の科目も増えます。実習は微生物学実習や薬理学実習、衛生化学実習などがあり、薬の効能などについて自分が今まで学んだ知識を実際に経験として確認することができました。
3年生はとてもとても忙しいです。実習も多くそれに伴ってレポート提出にも追われ、さらに試験の科目数が半端なく多い、そして全部が重い…です(笑)
4年次以降
4年生になるとCBT,OSCEと呼ばれる共用試験を受けます。そして5年生には病院実習と薬局実習に行き、6年生になると薬剤師国家試験が待っています。
研究室について
北里大学の研究室は大きく8つの分野に分かれ、29室あります。生命創薬化学科の生徒は3年生の後期には研究室を決定します。薬学科は主に4年生後期から研究室配属となりますが、希望者は「プレ特別実習コース」と呼ばれる早期から研究に取り組むことができるプログラムもあり、この場合は4年生になる前の春から研究室配属となります。基本的には成績順で決まるため成績は重要となります。
資格取得について
薬学部としては珍しく、健康、栄養分やの資格を取得することも可能です。食品やサプリメントに関する「健康食品管理士」や「NRサプリメントアドバイザー」といった資格があり、これらは所定のカリキュラムを履修することで受験資格が得られます。
学生生活について
部活動について
1年生のときは相模原キャンパスでダンス部に所属していました。2年生からは相模原キャンパスでのダンス部は退部し、白金キャンパスでまた違う部活動やサークルに入る予定でしたが、コロナの影響で活動が無くなってしまいました。
アルバイトについて
1年生の時は相模原キャンパスで通学に時間がかかっていたため、週末の2日間のみバイトをしていました。2年生からは本来であれば午後には実習があり平日のアルバイトは難しいと思われていたのですが、コロナの影響でクラスごとに実習で大学に行く日が分かれたため平日でもアルバイトに入っています。
現在の授業について
コロナウイルスの影響で、対面とオンデマンドを併用した授業方式となっています。実験に関してはクラスごとに大きく2つのグループに分かれて交互に登校しています。登校しない日には家でオンデマンドの実習動画をみてレポート提出や課題に取り組んでいます。
この大学に入ってよかったと思えるところは、同じ目標に向かって頑張れる仲間ができたという点です。楽しむときはとことん楽しんで、試験前や実習が大変な時などはみんな必死になって勉強に取り組むメリハリの取れた関係性がとても自分にもあっていると感じています。また学祖である北里柴三郎がお札になることが決定し、感染症に関する研究でも大村智先生が活躍しています。割と最先端を走っている大学なのではと思います。そんな北里大学に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。