こんにちは!岩手医科大学医学部1年のりんです!出身は神奈川県横浜市です。今回は【第2弾】ということで、岩手医科大学の寮生活について詳しくご紹介しようと思います。
寮の建物について
岩手医科大学のキャンパスから道路を挟んだ向かいにある建物が岩手医科大学の学生寮、通称「ドミトリー圭友館」です。
この建物は5階建てで、現在は1、4、5階には男子が、2、3階には女子が住んでいます。同じ建物ですが、男子と女子では入り口が分けられており、異性の階へは行けないようになっています。
入寮生について
学生寮に入寮している学生は、医学部に新しく入学した1年生全員と、入寮を希望した歯・薬・看護学部の生徒、そして前年に継続入寮を希望した2年生の生徒です。
各階はそれぞれ4つのユニットに分かれています。1つのユニットに10人前後の生徒が割り当てられ、普段の授業や休み時間などは、ユニットのメンバーごとに行動することが多くなります。
部屋について
ドミトリー圭友館は全て個人部屋です。部屋は洋室4.5畳で、ベッド、机、本棚、クローゼット、カーテンなどの家具がはじめから設置されています。
また部屋では、常時 free Wi-Fiが利用可能です。トイレや洗濯機、シャワールームなどはユニットごとに設置されており、ユニットのメンバーで共有します。また、ユニットごとに広いラウンジがあり、学習や談話スペースとして利用できます。大浴場は男子と女子の階に一つずつあります。
食事について
学生寮では、日曜・祝日以外は、朝食と夕食が提供されます。時間に合わせて、各自1階の食堂に行き、その日の食事を受け取ります。メニューは栄養士によるカロリー計算がされており、バランスのいい食事を摂ることができます。ご飯とみそ汁はおかわり自由です。
日曜・祝日は食事が出ないので、外食で済ませたり、スーパーで惣菜を買って食べたりします。
寮の規則について
寮内は、全館禁煙です。
門限は当初は24時でしたが、コロナウイルス感染拡大防止のため、現在は22時となっています。
社会情勢を踏まえて、他のユニットへの移動やラウンジでの飲み会等は禁止されている時もありますが、普段は誕生日会やゲーム大会、すべらない話(?)など、楽しい交流が色々とあります。
大学生にしかできない、最高に自由で楽しい寮生活を送ることができるのがドミトリー圭友館の特徴といえます。門限を破る裏ワザもあるとかないとか・・・。
寮で半年間過ごしてみて
寮生活には正直、かなり大変な面もあると痛感しました。
「入寮する前は人間関係がうまく築けるか心配だったけど、みんな優しい人ばかりで、すぐに友達もできて、今は充実した大学ライフを・・・」というような簡単な話ではないということです。
ユニットのメンバーは、育った環境も年齢も全く異なる人間同士です。そのため、入寮してから半年の間に数えきれないほどの人間関係のトラブルが起こりました。
どういったシステムなのか詳しくは知りませんが、あえて出身県がバラバラになるように割り振られる傾向があります。そのため、性格や価値観が真逆の人間が同じユニットになることが多々あります。ちょっとした小競り合いから、ユニット内での分裂やメンバー同士の喧嘩につながることもあります。そして、ユニットによっては、それらが解決されないまま放置されることもあるようです。
しかし、それらの問題を自分たちで解決しようとするときに、とても大きな成長と、友人との深い絆が得られます。ここで得られた人間関係の築き方は、将来チーム医療に携わる際に、一人の医師として貢献するために必ず役立つと思います。
最後に
今回は、寮生のリアルな声をお届けできたのではないかと思います。ハッキリ言って、寮生活は100パーセント楽しい訳ではありません。門限などの制約があったり、人間関係でモヤモヤしたりと、楽しくない要素もあります。
寮生活があまりうまくいっていなさそうな人に話を聞いてみると「ユニットのメンバーと全然話や考え方が合わなかったから、他のユニットの人といつも一緒にいる」と話していました。一見マイナスなイメージを持たれるかもしれませんが『寮という小さな閉鎖社会の中で、自分らしく生きていくための処世術』と考えれば、これも大切な生き方の一つと言えます。
このように、寮生活は社会人デビューする前の準備段階として、これ以上のものはないと言えます。特に医学部生の家庭は親が医者であるケースが多く、幼少期から何不自由のない生活をしてきた学生が多いです。実は僕もそのうちの一人です。
そして、まだ社会での生き方を身に付けられていない大学生の自分に、将来大丈夫だろうかと不安に思うところがあり、寮生活をしてみようと決めた次第です。
実際に寮生活をしてみて、人間関係に苦労しながらも「ここで築く人間関係は大学の6年間を楽しいものにするためのプロセスとして一番重要だ!」と感じています。今回の記事が岩手医科大学を目指そうとしている方の参考になればと思います。読んでいただき、ありがとうございました!
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