日本獣医生命科学大学獣医学科3年のあらたです。大学名は略して日獣大とさせていただきます。普段もみんな日獣と呼んでいます。日獣大での普段の生活についてや、みなさんが知らなそうなことを書こうと思うので、それを通して大学生生活の楽しい雰囲気などが少しでも伝わればと思います。
<日本医科大医学部生とキャンパスが一緒⁉>
日本獣医生命科学大学(以下 日獣大)には日本医科大学 (以下 日医大) と共用している施設があります。それは、日獣大の狭い敷地に所狭しと並ぶ8個の校舎の中で、最も新しくきれいなE棟です。日医大の1年生はそこに通っています。共有しているといっても実際にE棟に授業を受けに来る学生は1年生だけのようです。気になって調べたところ、日医大の1年生は週3日日獣大で、2日は日医大で授業を受けているそうです。あっちこっち移動が大変そうですね。
共同施設ができたのは1952年、日本医科大学に運営を移管したことで日医との共同研究の施設になっています。正確には2014年に日本医科大学医学部基礎科学課程(1年次)との合同教育・研究拠点として建てられたもの、と記載されています。
<1号館の大移動>
日獣大の1号棟は正門から入ると目の前にある建物のことで、登録有形文化財に登録されています。この建物が実は去年から工事させれていて、現在は足場で覆われて隠れてしまっています。何のためかというと、あくまで噂なのですが、この建物が今の建築基準法に合わないため、移動しなければいけなくなったからという話です。その移動に使われる方法が曳家(ひきや)という技術で、どうやら特殊な技術のようです。登録有形文化財は壊せないので、そのままの形で全体を同時にゆっくりと持ち上げて、平行移動するのだそうですが、想像するだけでも大変です。
また正門には学校法人日本医科大学、日本獣医生命科学大学と書いてあります。二つの大学名が校門に刻んであるなんて面白い大学ですよね。
新入生にはオススメの写真スポットで毎年入学式の日には多くの人が並んで写真を撮っています。来年の春には改修工事も終わっているそうなので、入学したあかつきには是非並んでみてください!!
<日獣生の昼食と武蔵境の街>
入学当初は、大学の食堂に長時間入り浸ることが多かったです。大学の食堂は大勢で集まるのにはちょうど良い場所なので、新しくできた友達とゆっくりと話したり、先輩にどの授業を取れば良いのかなど聞いたりと交友の場でした。去年、今年はコロナで食堂が閉鎖されているので、開放されてにぎやかな食堂が早く見たいです!
毎日のように学食を食べていると新しい味を求めて大学の外に開拓を始めるようになります。友達と歩きながら良さげなお店を見つけ、どこで食べるのか悩むのが1日の至福の時間といっても過言ではありません。ラーメン屋さんはたくさんありますが、謎にインドカレー屋さんもたくさんあります。
昼食の議論でよく登場するのがスキップ通りです。スキップ通りとは日獣大の最寄り駅である武蔵境にある、大きな商店街のことです。地域の人も多く、いつも賑わっています。長い道の左右にたくさんのお店が並んでいて、大体の用事はここで済ませられます。
他にも武蔵境には魅力がたくさんあります。とても大きなイトーヨーカドーもあります。大きすぎて通りを挟んで2つの建物に分かれています。激安のカラオケ屋さんもあります。特に注目すべきところは食事処の多さです。ジャンルも多岐にわたります。ラーメン、そば、うどん、ハンバーガー、中華料理、海鮮、定食、インドカレーなどなど。本当に飽きません。また、天気の良い日なんかは友達としゃべりながら駅を1つ分歩いて食べに行ったりもしています。大学に入ったら是非、武蔵境で食にこだわってみてください。
<少人数の良さ>
日獣大の獣医学科は現在1学科80人です。獣医大学の中でも少ないほうだと思います。他の学部学科も1学年100人前後なので大学全体で1学年400人いません。とても小さな大学です。キャンパスが大きく人数も多いような、規模の大きな大学にあこがれる人は多いと思います。自分もその一人でした。しかし実際に入ってみて、小さなこじんまりとした雰囲気の大学の良いところをたくさん発見しました。まず、人数が少ないので、同じ学科の同級生の顔と名前は大体一致します。みんなが顔見知りで仲も良くなるので団結力が高まります。団結力はテスト期間のモチベーションにつながります。みんなが頑張っているなら自分も頑張ろうと思い、もうひと頑張りできます。
また、人数が少ないので先生に顔と名前を覚えてもらいやすいです。覚えてもらえると、先生への授業の質問もしやすいし、先生とくだらない話をするのもまた楽しいです。会話の中でより多くのことを教えていただける可能性もあります。
<動物がいる日常>
大学のキャンパス内ではたくさんの犬を見ます。ケネルクラブで飼っている犬や、教授が連れてきている犬、供血犬、大学病院の入院犬など様々な犬が散歩しています。毎日様々な犬がキャンパスを横断しているので犬好きにはたまりません。
先ほどケネルクラブと書きましたが、ケネルクラブとは何なのかを説明します。ケネルクラブとは日獣大の部活動の1つです。どのようなことをやるのかというと、この部活では、学年で話し合い、中型から大型の中から犬種を1つ決めます。そしてその犬種を育てているブリーダーさんを見つけ、1匹を大学に向かい入れます。こうして各学年で犬を1匹飼って、躾をしたり、お世話をするという部活動です。大学の看板犬のような存在です。とても忙しい部活動ですが、より密に犬に携われるのでやりがいはものすごくあると思います。是非やってみてください。
<研究室での生活>
他の大学と比べると少し早いかもしれませんが、3年生になると研究室配属があります。この時期になると3年生は、興味のある研究室をいくつか見学し、自分に1番合うところを探します。自分はめちゃくちゃ悩みました。たいていの人は悩むと思います。4年間研究室に入るわけなので、この選択は責任重大です。もちろん合わないとなれば途中で違う研究室に移ることも可能です。
一重に研究室での生活といっても、その生活は入った研究室によって全く違います。忙しい研究室に入れば大変ですが、その分だけ経験になります。逆に仕事量の少ない研究室に入ればより自分の研究に集中できるし、自分の時間が作りやすいです。バイトとかもたくさんできちゃいます。
どの研究室を選んだとしても、絶対に楽しいと思います。自分の興味あることを勉強できる機会も増えますし、同じ研究室の同級生や先輩との距離が一気に近づきます。研究室に入ると、1,2年生の時では考えられない充実感を得られると思います。楽しみにしていてください。
研究室の先生ももれなく動物好きなので、ペットを飼っている先生は多いです。珍しい動物を飼っている先生もいて、話を聞いてみるととても面白いです。先生によっては話が止まらなくなるので気を付けください。
これを読んで少しでも日獣大を好きになっていただければと思います。