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『理学療法学と作業療法学』って何が違うの?取れる資格と就職先も。専攻とキャリア編 ~神戸大学 医学部 保健学科【第2弾】~ 

名谷キャンパス

こんにちは!神戸大学医学部保健学科理学療法学専攻3回生のあやみです。前回は、キャンパス紹介編として六甲にある4つのキャンパス、深江(ふかえ)キャンパス、楠(くすのき)キャンパス、名谷(みょうだに)キャンパスそれぞれについて、簡単にご紹介させていただきました。今回は、保健学科編として、私の通う名谷キャンパス、そして保健学科や理学療法学専攻について、より詳しくご紹介したいと思います!

〈立地〉について

まず、前回もお話しした通り、保健学科名谷(みょうだに)キャンパスがあるのは、三宮から地下鉄に乗り継ぐこと20分、住宅街が連なる名谷です。名谷駅には、須磨パティオというショッピングセンターがあります。

飲食店、本屋、100円ショップ、ニトリ、ミスド、無印、また大丸の中にはスタバやユニクロもあって、帰りには寄り道もできちゃいます!そして駅から歩くこと約15分、(行きは上りなので夏は汗だくになります)住宅街の中に突如として現れるのが名谷キャンパスです。お隣には専門学校があるので、朝の登校時には多くの学生の姿が見られます!

名谷キャンパス

〈施設〉について

名谷キャンパスには、大小たくさんの教室や勉強スペース、体育館、グラウンド、最近改修された図書館や食堂、生協など、学生生活を送る上で必要なものはほとんど揃っています。

今はコロナでなかなかできませんが、一回生の時には授業が早く終わったり空きコマができたりすると、同じ専攻の子たちみんなと体育館でバスケやバドミントンをしたり、グラウンドでキャッチボールをしたりと、学生らしい青春を送っていました!笑 名谷の難点を挙げるとすると、駅まで行かないとコンビニとATMがないことです。テスト期間には夜遅くまで残って勉強することもありますが、夜食を買い忘れてしまうと、お腹が空いても(生協は夕方には閉まるので)自販機で売られているパンやお菓子くらいしか食べるものがなくて困ります笑

〈 学生 〉について

続いて、保健学科の学生についてご紹介します。保健学科には、看護学専攻検査技術科学専攻理学療法学専攻作業療法学専攻の4つの専攻があり、いずれの専攻も4年で学部卒業となります。

人数は、看護が80人、検査が40人、理学が20人、作業が20人と、他の大学と比べるとかなり少人数かと思います。男女比で見ると、どの専攻もほとんどが女子です。一番男子の比率が高い専攻は理学で、私たちの代では21人中8人が男子です!一番男子が少ない専攻は看護で、私たちの代ではなんと1人しかいません!!

(他の学年ではもう少しいるので、1人というのはかなり特殊だと思います)

特に理学と作業は各学年20人ずつとかなり少ないので、学年内の絆はとても強いです!テスト期間はお互いに助け合って勉強し、長期休みにはみんなでドライブに行ったり、旅行に行ったりと、何日連続で会うの?って思うくらい一緒にいる子もいます! また理学では、専攻全体(先生や院生も含めて)での新歓や忘年会、追いコンなどもあるので、縦のつながりも非常に強いです。学内ではもちろん、プライベートでも遊びに連れて行ってもらったり、ご飯に連れて行ってもらったりと、先輩方には非常にお世話になっています。(もちろん私もその分後輩に還元していますよ!)

〈 専攻 〉について

さて、ここまで保健学科の紹介をしましたが、各専攻、どんなことをやっているの?将来何になるの?理学療法学と作業療法学って何が違うの?と気になった方もいるのではないでしょうか。

まず、各専攻が目指すものに関してご説明します。

看護学専攻では看護師の国家資格取得、

検査技術科学専攻では臨床検査技師の国家資格取得、

理学療法学では理学療法士の国家資格取得、

作業療法学専攻では作業療法士の国家資格取得を目指します。

各専攻、学内での座学・実技の授業はもちろん、病院実習や実験、解剖学実習などを通して知識や技術、医療従事者になるための心がまえを身につけます。

卒後に関しては、専攻ごとにやや異なりますが、病院就職だけでなく、大学院に進学したり、企業や行政へ就職したり、起業したりと様々な道があります。理学療法学専攻では、毎年約半分が神大や他の大学院(京都大学や大阪大学など)へ進学します。また、企業就職では、医療系、介護系、スポーツ用品メーカー、中には教育系や医療と全く関係ない企業に就職する人もいます。

〈 理学療法士と作業療法士の違い 〉について

では、最後に、理学療法士作業療法士の違いについてお話ししたいと思います。

どちらも簡単に言うと「リハビリテーションに従事する人」なのですが、その違いは分かりますか?私もお恥ずかしながら、入学するまではっきりとした違いはわかっていませんでした。一般的によく言われるのは、

・理学療法士は足、

・作業療法士は手

のリハビリテーションをする、という切り分けです。大体のイメージ的には合っていますが、正確に言うと違います。

理学療法士は、立ち上がる、起き上がる、寝返る、歩くなど、基本となる身体の動作のリハビリテーションを行います。

一方の

作業療法士は、食事をする、顔を洗う、料理をする、字を書く、といった応用動作のリハビリテーションを行います。

つまり、理学療法士は人が生きる上で必要となる基本的な動作に関わり、作業療法士は日常生活を送る上で必要不可欠な応用動作に関わるのです。

これは、英語で理学療法士Physical(身体の) Therapist作業療法士Occupational (職業的)Therapistと呼ばれることを知ると違いが分かりやすいかもしれません。理学療法士が足、作業療法士が手、と言われるのは、基本動作は足を使うことが多く、応用動作では手を使うことが多いために、そのようなイメージがついたのではないでしょうか。

理学療法学は、とても奥深くて面白いです!テストや実習など大変なことも多いですが、同期と助け合いながら頑張れば、きっと乗り越えられます。さらに神大の理学療法学専攻に入学すれば、とても優しくて素敵な先輩方から可愛がってもらえること間違いなしですよ!  この辺りで、保健学科編を終了したいと思います。長々と書きましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもたくさんの情報を発信していけたらと思いますので、お楽しみに!!

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ABOUT US
あやみ
はじめまして、あやみと申します!私は今、神戸大学医学部保健学科理学療法学専攻3回生です。兵庫で生まれ、幼稚園の頃関東に引っ越したのでほとんど江戸っ子として育ちましたが、大学進学にあたり神戸へ戻ってきました。今は神戸で楽しく一人暮らしをしています。神戸の街のことや、学部のことなど、役立つ情報を少しでもたくさん発信できたらと思います。文章を書くのは得意ではないので、読みづらい箇所も多くあるかとは思いますが、あたたかい心で読んでいただけると嬉しいです。