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昭和薬科大学【第2弾】ってどんなところ!?現4年生が語る昭和薬科大のリアル。え!医学部でもないのに解剖実習があるってホント?

昭和薬科大学薬学部 4年のいぶきです。2018年に入学し、現在は生化学研究室に所属して生体内の色々な分子メカニズムを解明するべく日々頑張っています。1在学生としての昭和薬科大学に3年5か月間通って感じたことを紹介させていただきます。

立地

昭和薬科大学東京都町田市にあるキャンパスです。最寄り駅からは小田急線 玉川学園前駅(徒歩15分)と横浜線 成瀬駅(徒歩25分orバス10分)でアクセスが特別良いわけではありません。しかし、植物園やキャンパスは薬科大の中でも規模は大きく生薬などを見て触って学ぶことができます。

第2講義棟 (玉川学園前駅側の入り口)
講義棟 (成瀬駅側)

また、大学から徒歩1分未満の場所に女子寮があるため遠方から通うことが難しい女子生徒は利用することが可能です。2人部屋に抵抗感のある人は町田駅の近くにある女子学生寮から通うなどもできます。

昭和薬科大学の最寄り駅はどちらも町田駅の隣なので、みんなでご飯に行くときはよく利用していました。また1人3000円が支給され、アドバイザーの班で1年に1回ご飯会があります。しかし、現在の社会情勢によりオンラインでの雑談や大学内で個別に面談をするなどが行われています。

学校行事として毎年昭薬祭が行われます。各部活動がポテトやホットドッグなど屋台を出します。今年はオンラインで開催されるため屋台は無くなりますが、新たにeスポーツ大会があり楽しみにしている学生も多いです。

学生

在学生の男女比は4:6女子生徒の方が多いです。男女ともにおとなしい人が多いですが部活動や研究室内では合宿など様々なイベントで盛り上がって楽しんでいます。

昭和薬科大学は単科大であり、選択科目がほとんどないため友達とずっと授業を受けることができます。1学年250人くらいでAとBクラスにわかれて授業を受けます。

教室

4年間のカリキュラムをふり返って

  • 1年生

化学・物理・生物を高校の内容から発展した内容を中心に学習します。私自身、薬学部に入学して薬の勉強はどんなものなのか楽しみにしていましたが、1年生のうちは薬の作用やなぜそのような影響をもたらすのかを学習するために必要な知識を身につける土台づくりがメインでした。また、高校で物理や生物を勉強していなかったので大学の授業についていけるか不安でしたが、授業を聞いて復習をきちんと行えばついていけます。1年生の授業についていけない人は相当頑張らないと上級学年に上がるにつれ苦労している傾向があります。

薬学部では珍しく解剖実習があり、聖マリアンナ医科大学に行きヒトの体内を実際に見て学ぶことができます。喫煙者は肺が黒く硬くしぼんでいるなど授業を聞いているだけでは味わえないリアルさを感じられます。解剖を見るのは苦手な人は参加しなくてもいいのですが、私は参加できてよかったと思いました。

  • 2年生

疾患のメカニズム医薬品の作用機序などを学ぶ“薬学部らしい”勉強が始まります。4年次のCBTOSCE、6年次の国家試験にも出題されるため数年後見て思い出せるノートやデータを残しておく必要があると思います。テストの難易度は上がりますが面白い授業が増えます。しかし1年生の時にいた人は10人程留年してしまうためどの学年も油断はできません。

  • 3年生

テストの科目が一番多くなるため本試験1発で通ることが難しくなります。私は3年次の春から新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン授業がベースとなったため先生もお互いに不慣れで苦労しました。しかし、昭和薬科大学はmanabaをもともと使用していたためオンラインへの対応やオンデマンド授業の対応は迅速でした。

また、LSS(ラーニングサポートステーション)というオンラインで先生に質問をすることが出来るシステムが導入されました。アドバイザー制度もあるため、担当の先生との面談を通して勉強や勉強以外の解決策を提案してもらえます。

  • 4年生(9月まで)

1~3年次までの実習では実験系が多かったのですが、薬局薬剤師病院薬剤師の業務在宅患者への対応など実践的な内容の実習が増えます。また、定期試験の科目は少なくなるがCBTに向けた模試やテストがあります。4年次から研究室も始まるためバイトを続けることが難しくなってきます。生化学研究室は生物系の実験であるため結果が出るまでが長く、CBTの勉強やレポートに追われるため自由な時間は少なくなります。

勉強面の特色とサポート体制

1~3年生まではアドバイザー制度により担当の先生から成績についての面談などが行われていましたが、4年生からは研究室の先生から成績や普段の生活などを相談することができます。そのため、自分のことをよく知ってくれている先生に卒業まで手厚い指導を受けることができます。

全体を通して、昭和薬科大学ではSGD(スモールグループディスカッション)が多くあります。そのため、学生同士の仲が良くディスカッションも盛り上がります。友達ができるか心配をする必要はそんなにないと感じます。

1〜3年生は基本的に1限から授業があり3,4限まであります。1ヶ月に1,2回ほどみなし○曜日といって土曜日に○曜日の授業を行います。また、先生によっては補講があり授業数が増えます。4年生からは2,3限から始まることが多いです。しかし、6限まで授業があるため帰りが遅くなりがちです。また、座学が3年生までは多かったのですが4年生では実習や他学部との連携が多くなってきます。他学部との連携では聖マリアンナ医科大学東京大学の医学部や看護学部などと患者の入院時記録などをもとにディスカッションすることです。薬学部は薬の飲み合わせや剤形、添付文書などから読み取る力をメインに発言することが求められるため、現場に出る前に実践的な練習を行うことができます。

ハイテクリサーチセンター(生体分子などを分子レベルで研究できる施設)

研究室

昭和薬科大学の研究室は27室(大きく分類すると10種類)あり、3年後期に研究室に訪問し、自分がやりたい研究や自分に合った研究室を選ぶことができます。希望者が多い研究室は先生との面談や成績によって配属先が決定します。そのため、就職活動以外にも成績は重要です。

研究室

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いぶき
昭和薬科大学薬学部 4年です。2018年に入学し、現在は生化学研究室に所属して生体内の色々な分子メカニズムを解明するべく日々頑張っています。1在学生としての昭和薬科大学に3年5か月間通って感じたことを紹介させていただきます。